『平成猿蟹合戦図』(吉田修一 /朝日新聞出版) :感想

 歌舞伎町で働く夫を探しにきた女の子のシーンがこの物語のスタート。そして、続いて登場してくるキャラクターたちがそれぞれの視点で物語を紡いで行きます。


 一つ一つのストーリーはバラバラなんですが、それらはきちんとどこかで繋がっていて・・・・・・その後の展開をいろいろ想像するのが楽しいです。



 ホストが妻子を置いて島を出て歌舞伎町へ、そして行方不明……なんてスタートだと悲しい展開を予想させますが、そこはご安心を(笑)。


 中盤になって物語が動くまで序盤はゆっくり進みますが、私はその序盤も結構楽しかったですね。

 序盤のあたりで、本書のタイトルとそこまでの展開を考えて、勧善懲悪かな、でも勧善懲悪っぽくもないな、仇討ちなのかなとか考えたりして・・・・・・。



 赤ん坊からおばあちゃんまで、あらゆる世代が出てきて、そして最後はみんな笑顔。

 序盤ののんびり感に比べて中盤からの展開はいろいろ急な感じもしますし、湊の行為等、賛否が分かれるであろうものもありますが、重苦しい気持ちを「スカっと」弾き飛ばしてくれる明るさがあります。


 登場人物の一人である純平の明るさが物語の中心にある感じですね。


 全体として、リアリティよりはエンターテイメント性重視ですかな。

 出馬とかないでしょwww、でも今の政治情勢だったら出馬くらいは普通にありえるかも?!


 明るくハッピーな軽めの話が好きな方にはいいと思います。

 思った以上に本書は私にフィットしました。オモシロかったです。




平成猿蟹合戦図
朝日新聞出版
吉田修一


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