『黄泉から来た女』(内田康夫 /新潮社) :感想

 天橋立から出羽三山を結ぶ殺人事件-----浅見光彦シリーズ最新作では、何と光彦ら浅見家の名前の由来も明らかになります。
(お手伝いの須美ちゃんの名前は偶然なのか必然の伏線なのか?)

 
 天橋立のある京都府宮津市を訪れた光彦は、そこで「アマテラスの子」と呼ばれる神代静香に出会います。

 そこで起こる殺人事件の被害者は、静香の母の実家のある出羽三山の麓、山形県鶴岡市の宿坊町の女。

 そして天橋立と出羽三山を結ぶ事件の闇は、30年前の事件も浮かび上がらせます。



 光彦の名推理が冴え渡り、事件を解決に導くわけですが、地元の警察に警察庁刑事局長である兄の存在がバレてあたふたしたり、光彦と静香がくっつきそうでくっつかないお約束展開にもニヤニヤしてしまいます。

 この予定調和は、水戸黄門のような安心感です(笑)。


 綿密な取材の成果であろう日本神話のエピソードや、出羽三山信仰と行者修行の詳しい解説は、ストーリーに膨らみを与えています。

 また、当該地への旅情も駆り立ててくれますね。

 ストーリーよりも、出羽三山関係の解説の方がインパクトがあったようにも感じてしまいました。
 
 山伏修行は私なんかには無理だということをつくづく思いましたねえ(笑)。




黄泉から来た女
新潮社
内田 康夫


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