『奇面館の殺人』(綾辻 行人 /講談社ノベルス) :感想

 久々の『館』シリーズ最新作!これを職場に持っていったら、貸してくれくれ、言われまくりでした。

 まあ、落ち着け。まずは私が読んでからだ。そして、自分でも買うように(笑)。


さて。


 本作の舞台となるのは、東京の山間部に佇む「奇面館」。

 その主は、本当の自分を見つけるため、自分の誕生日とほぼ同じ日に生まれた者を招待していた。
 
 猛吹雪に閉じ込められた館で起こった惨劇。

 奇しくもその集まりに参加していた「館シリーズの小説家」、名探偵・鹿谷門実の推理が冴え渡る-----

・・・・・的な展開です。


 
 裏表紙に、技巧の限りを尽くした本格モノとの旨が書いてありましたが、うん、その通りでした。

 思わせぶりな、気になる描写が随所に散りばめられており、読者は勝手な推理を膨らませることでしょう(笑)。

 しかし、読者が想像する推理や疑問は、鹿谷の自問自答や、臨時アルバイトメイドの瞳子のやり取りで一つずつ潰されていきます。

 なかなか真相が明らかにならず、やきもきする読者の私。


 いやいや、登場人物たちは、もっとたまらないはずです。

 だって、外れない仮面を被らされたまま孤立した館に閉じ込められているのですから。


 この中に犯人がいる--------

 定番の状況ですが、みんなが仮面を被っているのが定番でない(笑)。


 一つ一つに意味があって、推理に繋がっていくというのが、オモシロくてうれしいところ。

 相変わらず中村青司の設計した「館」は仕掛けだらけだし。

 青司が設計した館と聞いてクビをつっこんだ鹿谷センセがきっちり事件に巻き込まれる安心の展開(笑)。


 分厚いノベルスで、読み応えありまくりです。
 
 長めの内容とは言え、ダレることなく読み終えました。


 館の主人の内面が何かぼんやり掴みにくかった感はありましたが、推理やトリックは楽しめましたねえ。

 青司の館を使われちゃうと、トリックは何でもアリになりますが(笑)、この館にはどういう仕掛けがあるのかを想像するのが楽しみの一つですしね。


 久々の新作、私はお腹いっぱい満足です。
 



奇面館の殺人 (講談社ノベルス)
講談社
綾辻 行人


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この記事へのコメント

2012年02月16日 07:49
館の主人の内面が何かぼんやり掴みにくかった…これは私も感じました。

ところで、綾辻行人の『Another』1年半前に買ったのにいまだに読んでいません。
最近アニメになったそうで…娘たちが騒いでいました。
2012年02月16日 12:03
人気のシリーズなんですね
kemochimeさんの感想を読んでも
ワクワクして来ます^^
2012年02月18日 15:58
かわいさん、こんにちは。
コメントいただきましてありがとうございます。
『Another』は私も未読です。ググってみましたが、アニメ化・漫画化されているのですね。
せっかくご紹介いただいたので、借りてこようかなと思います~。
2012年02月18日 16:00
きよらさん、こんにちは。
コメントいただきましてありがとうございます。

最初に読んだのは20年近く前のような記憶です。中学か高校のクラスメイトと交換して呼んでいたような・・・。
その記憶を思い出すからか、毎回、何となく懐かしさを感じながら、新作を読んでいます。
2012年02月20日 08:47
kemochimeさん、私にも貸して~~~~!!!


って、嘘ですよ~。
2012年02月23日 22:24
黎明さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

ドイツまでですか・・・(笑)。
船便だと1ヶ月くらいかかるんですかね?

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