『絵で見る十字軍物語』(塩野七生 /新潮社) :感想

 塩野氏が『十字軍物語』を書くキッカケの一つとなったギュスターブ・ドレの絵。本作では、十字軍の歴史の大まかな流れがドレの絵とともに語られていきます。


 見開きで、左のページがドレの絵。
 
 右ページ上段の地中海世界の地図でそのシーンの地理的位置が示され、下段で絵の解説とその時代の概要が語られていきます。


 11世紀の十字軍の始まりから13世紀の終焉までと、十字軍の影響を受けたビザンティン帝国の滅亡のシーンが描かれているのですが、どれも迫力のある絵でした。


 ただ、勇ましい絵よりも、辛く、悲しいシーンが多いような印象を受けました。


 西欧世界からイェルサレムへの道は余りに遠い。

 行くまでが苦難、そしてオリエントでの戦いは苛烈を極める。

 そりゃ悲しい絵が多くなりますよね・・・。

 神が望んだ戦いですから「戦死者」は「殉教者」として讃えられるとは言え、遺された家族にとっては辛い思いしか残りません。


 もちろんそれは、攻め込まれたイスラム世界でも同じです。


 「一神教」 対 「一神教」。
 
 「聖戦」 対 「聖戦」。


 お互いに絶対負けられない正義の戦い。


 宗教史の本を読む度に現代世界における対立についても改めていろいろ考えてしまいますが、対立ってのはいつの時代も悲しみしか生まないと思うのですよね・・・。
 
 ドレの絵から溢れる哀しみのように。
 
 

 『十字軍物語』は全4部作だそうで、本作は物語の予告編や導入編に相当するもののようです。

 全体のイメージがビジュアルで染み込んだところで、早速本編1巻を読んでみたいと思います!



絵で見る十字軍物語
新潮社
塩野 七生


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この記事へのコメント

2011年05月06日 23:01
こんばんは!!

十字軍と聞けばジャンプの小説版で
出ていた「ジハード」を思い出しますが、
あれも出版のペースが悪くて途中で
読まなくなったなorz
ちなみに、十字軍とは反対の目線で
書かれた小説です。
2011年05月06日 23:08
びぶさん、こんばんは。またまたコメントありがとうございます。
『ジハード』も読んでましたよ~。漫画版もあったような。
全然関係ないですが『G-HARD』という漫画も読んでました(笑)。
2011年05月06日 23:43
「絵で見る」というのに心惹かれました(笑)
地理に弱い私としては、とてもありがたいです(^^ゞ
塩野七生さんのは、以前チェーザレ・ボルジアについて書かれているのを1冊だけ読んだことがあります。おもしろかったです(*^_^*)
2011年05月07日 00:25
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『チェーザレ・・・』(タイトルが長くてよく覚えていません(笑))は確か40年くらい前の作品ですよね~。ほんと、息の長い作家さんです。
しかし、本の名前を聞くと読みたくなる悪い癖がうずうずと・・・(笑)、本棚の奥を探してみようかな・・・。
2011年05月08日 10:46
私も『絵』で見ることができるのがうれしいですね。
今思うと世界史取っておけば、、、と今も思ってます。
塩野七生さんはローマ人の物語を薦められて読んだことがありますよ。
2011年05月08日 13:14
たかじいさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は歴史が大好きでして、いまだに世界史の教科書買ったりしています(笑)。教科書って、いろいろ批判もありますけど、浅く広く読むにはものすごく良く書かれていると思うのですよね。
私の所有する本は、半分以上が歴史関係ですねえ~大半がダンボールの中ですが・・。
『ローマ人の物語』はダンボールの外に出されています(笑)。

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