『傷物語』(西尾維新) :感想

 本作は、何度か図書館で借りて読んでいたのですが、ついつい買ってしまいました。


 『化物語』シリーズ第3巻にして、『化物語』の前日譚である本作では、阿良々木暦が吸血鬼もどきになるに至った経緯が語られます。


 高校三年に上がる前の春休み、阿良々木くんは、本屋の帰りの暗がりの道で、一人の吸血鬼に出逢います。


 両手両足をもがれ、瀕死の吸血鬼。

 自分を助けるために、暦に犠牲となれと命ずる吸血鬼。

 最後には、死にたくないと取り乱し、懇願する吸血鬼。


 阿良々木くんは、何でこんなことをしなければならないのか、何で助けようとしてしまうのかと自問しつつ、家族のことを思いながら吸血鬼に自らを差し出します。


 弱っている者を見ると、助けようとせずにはいられない阿良々木くんはホントに危なっかしい。
いつものこととは言え、読んでる方の身にもなってくれ(笑)。


 自らの命を差し出した暦。
 
 しかし吸血鬼は、暦を自らの養分とすることではなく、眷属とすることを選びます。ちょっとは養分として吸ったようですが(笑)。


 そしてここから、阿良々木くんの人間であり人間でない人生がスタートしていくことになります。


 なぜ、阿良々木くんは命を差し出したのか……阿良々木くんらしい行動と言えばまさにその通りなのですが、10%くらいは、人の上位の存在であり、美しすぎる吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに魅入ってしまったこともあるのでしょう(笑)。


 キスショットは、阿良々木くんに対して、共に吸血鬼として生きてみることも勧めてみますが、人間に戻りたいという阿良々木くんの願いを、さもありなんと受け止めます。


 人間に戻るには、まずはキスショットの両手両足を取り戻すことが必要。


 それを聞かされ、動けないキスショットの代わりに3人のヴァンパイアハンターに挑んでいく阿良々木くん。戦いの先にあるものは……


……ちょっと長くなりましたが、そんなストーリーです。



 本作は、シリーズの他の作品に比べると、ちょっとだけシリアス度が高めのように感じましたが、そこは西尾維新。


 会話シーンのオモシロサはさすがです。掛け合い漫才のような軽妙なトークと阿良々木くんのツッコミには笑わせてもらいました。
 しかし、シリアスなシーンでは一転してシビれるセリフを連発。

 若い娘さんならきっと惚れてしまうでしょう(笑)。おっちゃんも惚れた!


 また、本作は、後に形成される阿良々木ハーレム(笑)の始まりを告げるものでもあるでしょう。
 
 羽川翼さん、陥落気味です。


 化物語は、気負わずに楽しめるエンターテイメントとして、私は好きですね。
 
 言葉遊びのような言い回しにはニヤリとさせられることも多いです。


 対象読者層としては、10代から20代前半くらいまで?なのかもしれませんが……おっちゃんの私ですが本シリーズが大好きです。

 今後、3ヶ月に一冊のペースで続編が刊行され、来年の冬に、『恋物語』で完結するようです。

 『化物語』シリーズには、最後まで付き合いたいと思っています。


傷物語 (講談社BOX)
講談社
西尾 維新


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この記事へのコメント

キーブー
2010年12月30日 20:40
わー これおもしろそう
吸血鬼と聞いて、読んでみたくなりました。
映画の「トワイライト」といい、最近吸血鬼ものが増えたような気がします(*^_^*)
kemochime
2010年12月30日 22:38
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

私は好きなのですが、結構クセがありますので・・・(笑)。
もし、手に取っていただく機会がありましたら、1巻の「化物語(上)」からお読みになることをお勧めいたします。

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