テーマ:藤沢周平

『夜の橋』(藤沢周平 /文春文庫) :感想

 本書は、昭和59年に文庫になっていたものが先月再刊されたものです。  昭和50年から昭和53年に発表された短編が収められています。  表題作の『夜の橋』は、博打が原因で出て行った妻・おきくが、相談があると顔を見せていたことを聞いたところから始まります。  別れてしまったとはいえ、民次の心の底にうっすら残っている想…
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『用心棒日月抄』(藤沢周平 /新潮文庫) :感想

藩内の陰謀に巻き込まれ、義父となるはずだった男を斬って脱藩した青江又八郎。 用心棒稼業で糊口をしのぐ、又八郎の江戸での日々を描いたストーリーです。 仕事あっせん屋の相模屋吉蔵や、用心棒仲間の細谷との掛け合いは和やかな緩さがあるのですが、用心棒として刺客と対峙するシーンは緊迫感がものすごく・・・・・・薄皮一枚の勝負は読んで…
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『逆軍の旗』(藤沢周平 /文春文庫) :感想

 本作では、武家モノの短編4篇が収められていますが、明智光秀を主人公とした表題作「逆軍の旗」が一番印象深かったです。  本能寺の変の前夜から物語が始まるのですが、光秀の葛藤と決断に至る心情が深く描かれています。  そして事成ったあとに襲ってくる焦燥感。  グズグズしていると「あの男」が京に戻ってきてしまう。 …
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『静かな木』(藤沢周平/ 新潮文庫) :感想

 本作は、藤沢周平最晩年の短編3篇が納められています。友人から、お前さんの好きなハッピーエンドだから読んでみろ、時間は取らせん、と言われ、手に取りました。  時間を取らせんと言う意味が最初よくわからなかったのですが、手に取ってわかりました。  とても薄いんです(笑)。そして、字が大きいんです。  でも内容は濃い…
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『長門守の陰謀』(藤沢周平 /文春文庫) :感想

 本作は、時代物の全5編の短編集です。短編集って、巻頭作と表題作が重要だと私は勝手に思っているわけですが、この短編集はどちらも秀逸。もちろん、その他の3編も市井の人情溢れたイイ作品です。    巻頭作『夢ぞ見し』は、一藩士の生き様をその妻の視点から描いています。  家に転がり込んできた謎のボンボン風の男と夫との関係がち…
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『暗殺の年輪』(藤沢周平 /文春文庫) :感想

 知人らが絶賛している藤沢周平氏。これまでは読むのを我慢していましたが、そろそろ周りの煽りに耐え切れなくなり・・・ついに手を出してしまいました(笑)。  表題作『暗殺の年輪』の他、計5つの短編が収められています。  私は、5作品ともに底流に哀しみを感じました。      出てくる江戸の女たちはみな哀しみに溢…
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