『撹乱者』(石持 浅海 /実業之日本社): 感想

 現政権転覆と政権奪取を狙う「非暴力」の反政府テロリスト集団。


 社会不安を煽るため、末端組織の各「細胞」が暗躍する。


 細胞の一つに所属する、コードネーム「久米」、「宮古」、「輪島」の3人は粛々と任務を遂行する。


 末端の細胞には指令が届くのみであり、その目的が伝えられることはない。


 彼らの活動の行き着く先は----------



・・・・・という展開です。



 連作短編形式で、彼らの3人の視点からミッション遂行が語られます。



 反政府活動は驚くほど地味。


 風が吹けば桶屋がもうかる、くらいの話ですもん(笑)。



 3人で活動したり、個別任務に当たったりするうちに、少しずつ変わる3人それぞれの心境。

 
 その変化が結実したとも言えるラストは、私の周りでは賛否両論。


 私は否かなあ。


 最初の頃の細かい事件がどう繋がっていくのか期待していたのですが、それらは単なる導入だったようでちょっと残念。


 リーダーの「入間」もちょっとよくわからんです。ああいうキャラは結構好きなんですけどねえ……。

 (途中までは、入間の華々しい活躍シーンをかなり期待していたのですが(笑))


 非暴力による反政府組織の物語という設定はかなり興味深かったですが、ラストはあまり私個人の好みではなかったです。

 確かに、あのように終わるのは自然な流れだし、キレイに終わっているんですけどね。



 あ、ブツブツ不満を言うのは石持浅海氏への愛ゆえです。

 嫌いなんじゃないです、大好きなんです、本書も(笑)。



 テロや社会不安は簡単に起こせるという怖さも感じましたねえ。




 先日出た「煽動者」はこれの続編なのかな?


 早速読んでみたいと思っています。





攪乱者 (ジョイ・ノベルス)
実業之日本社
石持 浅海


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