『銀色の絆』(雫井脩介 /PHP研究所) :感想

 藤里小織が田舎の公立大学に入学して少し過ぎた頃、できたばかりの友人、千央美に昔の思い出を話す体でストーリーが進みます。


 フィギュアスケートの選手として、オリンピックに出たような選手たちと共に練習してきた小織。

 過酷な世界です。

 選手としても過酷ですが、親も相当過酷。

 ウワサには聞いてましたが、その通りの世界が……。


 親子愛の物語であり、友情の物語です。


 フィギュア選手としての日々の話はちょっと長いですが、それもラストの展開に繋げる為の助走なのでしょう。

 積み重ねた日々の重さ、大きさが読者である私にものしかかっていたからこそ、じわっとした感動を覚えたのかも。



 見た目は華々しい世界ですが、本作のストーリーは華々しいものではありません。

 田舎のボロアパートでの昔語りですしね(笑)。

 もちろん、そういう舞台設定だからじわっとくるのでしょうが。


 
 浪人してバイトしてイナカの公立大学に受かって、ボロアパートで語られる昔話……というギャップがまたいいですね、雰囲気が出て。

 華々しいサクセスストーリーではないけれど、幸せだったし、これからもきっと幸せ、ってことを感じさせるお話でした。



銀色の絆
PHP研究所
雫井 脩介


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