『早刷り岩次郎』(山本一力 /朝日文庫) :感想

 時は安政、お江戸は深川が大地震からの復興の兆しを見せてきた頃、釜田屋岩次郎が始めようとしたのは、毎日発行する「早刷り」。

 現代でいうところの新聞でした。

 課題は山積み、そして商売敵の妨害、ご公儀の暗躍-----

 はてさて、岩次郎の早刷りは成功を収めることができるのか?!


 江戸の職人魂と華と活気が存分にはじける、痛快な作品でしたねえ。


 物静かながら男気溢れる岩次郎。

 上司にしたいアンケートがあったら上位間違いなし(笑)。

 部下たちも、威勢がよくて男気溢れてプロ根性があって。


 全力をぶつける職人を受け止め、支え、それをまとめる岩次郎。

 商売敵にも度量大きく対峙し、公儀の暗躍にも怯むことはない。

 カッコいい……。



 復興に取り組む深川の人々の活気を、更に盛り上げる早刷りの記事!

 明るくて、力があって、今のご時勢に読むにはピッタリの物語かもと思いました。


 チャキチャキした町人の生き様、江戸の風情を楽しみつつ、早刷りができるまでも知ることができ、そして定番の勧善懲悪でシメることのできるストーリーで、わたくし的には御満悦な作品でした。




早刷り岩次郎 (朝日文庫)
朝日新聞出版
山本一力


Amazonアソシエイト by 早刷り岩次郎 (朝日文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


"『早刷り岩次郎』(山本一力 /朝日文庫) :感想" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント