『宇宙は本当にひとつなのか』(村山斉 /講談社) :感想

 先日、「ニュートリノは光より速い?!」という物理学の根底を揺るがす、いやひっくり返すような驚愕の実験結果が発表され、小柴先生がノーベル賞を受賞されて以来、久々にニュートリノが話題になりました。


 そのニュースでは、本書の著者である村山氏のコメントも紹介されていました。

 記事からも驚きと興奮が溢れていたように思います(笑)。



 本書では、宇宙を構成するニュートリノ、暗黒物質や暗黒エネルギーとは何かという話から始まり、そこから多次元宇宙や異次元の存在の可能性を提示、説明し、最後に宇宙は複数あるという考え方を解説してくれています。

 本当はたぶん複雑っぽい話も、平易な話し言葉で語ってくれているので読みやすかったです。




 宇宙は96%が暗黒物質と暗黒エネルギーで構成され、普通の物質は5%にも届かないそうです。

 そして、0.1~1.5%がニュートリノだと言われれています。


 驚いたことに、星や銀河の構成比は0.5%に満たないそうですから……宇宙のほとんどが何だかわからないものでできているんですよね。




 宇宙には五次元とかもっと次元があるかもしれないし、宇宙はいくつもあるかもしれない。

 また、暗黒物質や暗黒エネルギーも解明が進んでいけば「暗黒」ではなくなっていく……


 それを解明していくというのはロマンを感じます。

 夜空の星を見上げながらそんなことに浸っている人もたくさんいるはず!

 そういうところから宇宙物理学者を志す人もいるのではないかと思いますねえ。




 ところで、現在の宇宙研究では、宇宙は三次元空間と一次元の時間の四次元でできていることが前提になっています。
 (また、ニュートリノは光とほぼ同じ速度を持つものの、光より速いとは考えられていませんでした。)


 今後進められていく検証結果によっては、この、アインシュタイン以降の大前提が崩れるかもしれません。

 そうなると、本書で記されているような、宇宙は一つではないという話、異次元の存在、そしてSFの世界の話だったワープやタイムマシンの存在も可能性が出てくるようです。


 ニュートリノは別の次元をワープして光より速く着いたのかなあ。

 「ワープ」が実用化される未来が本当にくるかもしれない、別の宇宙に行けるかもしれないなんて、夢のある話だと思いませんか?




著者は最後にこう綴っています-------


 宇宙の研究をしているととても謙虚な気持ちになります。

 宇宙の中のちっぽけな存在である私たちがここまで宇宙を理解できたのはとても不思議なことです。

 そしてこれからも驚くようなことがわかってくるに違いありません------------



 ちっぽけな人間が無限に見える宇宙を解明していくなんて、確かにスゴすぎる話ですよね。


 次はどんなことが明らかになるのか。


 私もワクワク感でいっぱいになった読後でした。



宇宙は本当にひとつなのか (ブルーバックス)
講談社
村山 斉


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