『謙信の軍配者』(富樫倫太郎 /中央公論新社) :感想

 「軍配者」シリーズも遂に完結。

 舞台は、武田・北条・今川の三国同盟、そして、川中島の戦いへ。


 武田信玄 対 上杉謙信


そしてこれは、
 

 鷗宿 対 養玉


すなわち、


 山本勘助晴幸 対 宇佐美冬之助定行の激突へ-----


 足利学校時代で共に学んだ頃からの宿願が、遂に果たされます。



 第4回川中島の戦い・・・・ 両陣営の心理描写と軍配者の読み合い、そして合戦描写は読み応えがありました。


 ただ、戦はいつの世も哀しいですね。
 
 あまりにも有名なこの戦い・・・・・・結果がわかっているだけに・・・・・・この完結編を読むのが辛くもありました。

 



 

 最終巻では風摩小太郎がほとんど出てこなかったのはちょっと寂しいですが、まあ舞台設定からすればしょうがないですね。

 三人とも名君と呼べる主君の軍配者として仕えることができて幸せだったことがビンビンに伝わります。

 この謙信はトンガリ過ぎですけどね(笑)。

 聖人君子ではない、欠点もいっぱいある謙信像というのは新鮮でした。





 そして生き残った者たちの選択。

 ああ、コイツならそうしそうだよな(笑)って思えるラストでしたねえ。


 戦国の世の物悲しさを少しだけ打ち消すような、淡い未来の光を感じさせる読後感でした。



 現代風味もある(その分、ちょっと軽いかも)戦国活劇でしたね。

 本作は、戦国時代ファンだからこそ楽しめるエピソードも盛り込まれていましたし、私にとっては新鮮な軍配者像を楽しめたので面白かったです。



○ リンク

「軍配者」シリーズ

第1巻
『早雲の軍配者』
http://kemochime.at.webry.info/201108/article_10.html

第2巻
『信玄の軍配者』
http://kemochime.at.webry.info/201108/article_11.html



謙信の軍配者
中央公論新社
富樫 倫太郎


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