『まあじゃんほうろうき』(西原理恵子) :感想

 私にとって、西原理恵子さんとの最初の出会いがこの作品。

 確か、中学のときに毎月買っていた『近代麻雀』(ゴールドだったかな?)という雑誌に連載されていたと思います。


 鉄火場での勝負を描いた話が多い「近代麻雀」誌の中で、本作はゆる~い西原キャラが繰り広げるほのぼの……している話の訳がない!


 可愛いらしいキャラの「りえちゃんが」、印税丸ごと周りのハイエナどもにむしり取られます。

 最初はね、キャラの顔もかわいらしかったですよ(笑)。


 西原さんの体を張った作風はこのあたりからスタートしたのかなと思います。


 麻雀は覚えたてのシロウトの「りえちゃん」がいつも打つ相手は……麻雀雑誌で連載しているだけに、もう第一線のプロばかり(笑)。
 表のプロだったり、名うてのギャンブラーだったり。


 もう、産毛も残らないくらいむしり取られます。


 本作は、完全に「りえちゃん」の負けっぷりを楽しむ漫画ですよね。

 すえいどんのウン億の先物負けに比べればマシだ、という慰め方を自分でしていますが、末井編集長の負け方はケタが違いますよね。
 私は、この漫画を読んで先物取引だけは絶対に手を出すまいと胸に誓ったものです(笑)。

 
 絵柄も、最初の頃は可愛らしい表情の「りえちゃん」でしたが、だんだんすさんできて、険しい表情の「りえぞう」さんに進化?していきます。.

 麻雀漫画なのに手牌の絵なんてほぼ全く出てきませんし、っていうか麻雀シーンなんてほとんどない(笑)。
 あるのは、負けて屍のようになっているりえちゃんのシーンばかり。
 負けっぷりがほんとに面白い。


 愉快な仲間たちは、みんなキャラが立ってて、「実際の人物もこんなに濃いのか?」と恐ろしいほどです。


 プロの仲間に囲まれて、ここから西原さんのギャンブル人生の始まり始まり。

 この頃の西原さんは二十代前半。
 
 昔、写真を見たような記憶があるのですが若い頃はとてもキレイでしたよね。今もお綺麗ですけど。

 周りからはりえちゃん、りえちゃんと可愛がられていたようですね。

 きっとプロ雀士のオッサンたちのアイドルだったのでしょう。


 本作も全編を通じて、西原さんを取り合う友人たちの熱い物語に仕上がっています。
 正確に言えば、「西原さんの印税」を取り合う、ですけどね(笑)。


 この作品も読み返してみようかなと本棚から引っ張り出したのですが、20年近く経っているせいか、既に色が変わっていました。
 せっかくなので鮮やかな元のカラーで読みたいと思って、本日文庫で買い直しました。
 カラーページは大してないのですけどね(笑)。西原さんに印税を上納しようと思いまして。


 まあ思い出のある本なので、色の変わった初版単行本も大事に取っておこうと思います。ただ、捨てられないように気を付けないと(笑)。


 西原理恵子の原点とも言えるこの作品、麻雀なんて知らなくても楽しめますよ。



まあじゃんほうろうき (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)
竹書房
西原 理恵子


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