『ガリレオの苦悩』(東野圭吾) :感想

 本作は、「ガリレオ」こと湯川学が謎を解き明かす5つの短編集です。

 
 私は、『容疑者Xの献身』から東野圭吾シリーズを読み始めたのですが、湯川のカッコよさにシビれていたので、湯川来たっっ!って感じで本作も一気に読み進めてしまいました。


 心配していた(?)ドロドロ感はなく、全体として、切ないストーリーでした。

「落下る(おちる)」「操縦る(あやつる)」「密室る(とじる)」「指標す(しめす)」「攪乱す(みだす)」のうち、私が気に入ったのは第2章の「操縦る(あやつる)」ですね。

 「操縦る(あやつる)」では、トリックが余りに技巧的で、無理やり感があるなあと感じていたのですが、その無理やり感にも意味があったんですよね・・・。


 本作は、全体として犯人を当てる楽しみというよりは、なぜ犯罪に至ってしまったのかの心理描写を楽しむタイプだと思います。

 まあ私の場合は、当てようと思っても当たらないので(笑)、いつも心を真っ白にして読んでいます。



 しかし読んでいて切ないんですよねえ、ほんと切ない。

 タイトルどおり、全体の半分くらいでガリレオは苦悩していると思います。

 ただ恐らくは、「操縦る(あやつる)」で一番苦悩しているのではないかなと。



 ハードカバーなので持ち運びはちょっと大変ですが、各章は独立していて短時間で読める長さとなっていますので、ちょっとした合間に読むのにも適しているのではないでしょうか。
 また、重苦しくはないので、どの時間帯でも読んでOKだと思います。


 短いシリーズばかり読んできましたが、今から本格長編の『白夜行』読もうと思います。




○ リンク : 「ガリレオ」シリーズ

『探偵ガリレオ』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_8.html

『予知夢』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201101/article_20.html

『容疑者Xの献身』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201011/article_13.html

『ガリレオの苦悩』(東野圭吾 / 文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_2.html

『聖女の救済』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_11.html

『真夏の方程式』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201110/article_26.html

『虚像の道化師 ガリレオ7』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201211/article_27.html

『禁断の魔術 ガリレオ8』 (文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201212/article_18.html





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文藝春秋
東野 圭吾


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