『愛について、なお語るべきこと』(片山 恭一 /小学館) :感想

 近未来の世界で生き残った少年・オサムと言葉を話せない少女・ギギの物語と、失踪した息子を探しにタイに降り立った中年作家辻村とウァンと呼ばれる美女の物語。


 平行世界のようであり、繋がっているようである2つの世界が交互に語られます。


 読んでいると、愛って何なのだろうということを自問してしまいましたし(たぶんタイトルのせい(笑))、作中では、ぼやっとしてるけれど確固として存在する愛の形が示されていたと思います。



 オサムとギギの関係から示されているものは、仄かだけど強い気持ちなんですよねえ。

 ふたりは一心同体の関係とオサムは言うけれど、ちょっと違和感を覚えるんですよね。

 読者に違和感を感じさせるためにオサムに口に出させているのでしょうけど。

 やはりこれは一心同体の繋がりなんじゃなくて、これがひとつの愛としての繋がりなんじゃないかと勝手に思ってみたり。


 二人のこんな結びつきを見せつけられて……自分に重ね合わせてしまいました。

 人とこんな結び付きでいたことがあったろうか・・・・・・今はどうだろう・・・・とか。



 一方、どちらかというと現実的で近しい世界に感じられる辻村のストーリーでは、やるせない感とか閉塞感の方が漂いまくりなので、その中でたまにチラつく熱い情動が浮かび上がっていた印象。


 辻村編もそうでしたけど、ギギの方も後半は生と死の話だったなあ。



 生と死の狭間でしか感じられないような迸る生命の躍動と、思うようにならぬ心と、自分と他者を結ぶ何か。

 男と女とか、恋人の間にだけ存在するわけではない愛というものの存在について考えさせられました。



 それに、生きるってことの凄まじさを改めて認識。


 愛って何なんでしょうかね……まずは、ともに生きることかなあ。




愛について、なお語るべきこと
小学館
片山 恭一


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この記事へのコメント

2012年11月08日 00:41
愛・・なんでしょう?
いろんな愛がありますね。恋愛とは違う愛。
親への愛や子供への愛もあるし、友情のような愛もある。相手を大切に思う心なのでしょうけど、それは「共に生きる」ことに繋がりますね。いい言葉です(~_~)
2012年11月08日 23:35
とわさん、こんばんは。
コメントいただきましてありがとうございます!!

共に生きること、別れても信じること、そんな感じの物語でした。

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