『虚像の道化師 ガリレオ7』(東野 圭吾 /文藝春秋) :感想

 ガリレオシリーズ第7巻は、4本の短編集です。


 はじめの2つ、「幻惑す」と「心聴る」は、湯川先生がお馴染みの科学実験でトリックを解明します。

 科学でキッチリ化けの皮を剥ぐ定番の展開で、安心して読めます。

 その分、最初の頃の驚きというか新鮮さは感じなくなってしまいましたが・・・・・・まあそれは贅沢ってもんでしょうね。



 「偽装う」は、湯川と草薙が山中のホテルの結婚式に出席した際に出くわした変死事件の真相を解明します。

 細かい描写を丁寧に読み解くと導かれる真実。

 人情話テイストもあって、クールでありながらホットな湯川先生を味わえますね。

 あれれ?でもこれって、湯川先生より加賀恭一郎っぽいというか、加賀のキャラにかぶってきてるような・・・・・・まあ、私はこういうのは好きなんですけどね。



 最後の「演技る」は、人間の狂気を描いた物語でした。

 古典的な感じもするストーリー設定でしたが、湯川先生も理解しきれない人間というものの業を感じさせます。

 本書タイトルは、この話から取っているのでしょうね。




 「幻惑す」が一番ガリレオシリーズっぽい内容でした。
 
 「心聴る」はなんか設定に無理がなかろうか・・・・・・でも科学な感じでガリレオっぽい。

  
 私は、本書では後ろ2つが好みですかねえ。ガリレオっぽくはないんですけどね。

 トリックではなくて人間の難解さに触れたときの湯川を気に入ったからかもしれません。



 ガリレオ8も楽しみです。




○ リンク : 「ガリレオ」シリーズ

『探偵ガリレオ』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_8.html

『予知夢』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201101/article_20.html

『容疑者Xの献身』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201011/article_13.html

『ガリレオの苦悩』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_2.html

『聖女の救済』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_11.html

『真夏の方程式』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201110/article_26.html

『禁断の魔術 ガリレオ8』 (文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201212/article_18.html






虚像の道化師 ガリレオ 7
文藝春秋
東野 圭吾


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この記事へのコメント

2012年12月07日 18:59
私はテレビから入ってしまってるんで、福山さんのイメージがついちゃってます。
でも原作読みたいです。
2012年12月07日 23:03
TAMOさん、こんばんは!
たくさんのご訪問ありがとうございます。

私はテレビをほぼ全く見ない人間なのですが、私も湯川先生は福山雅治さんで固まってしまっています(笑)。

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