『クローバー・レイン』(大崎 梢 /ポプラ社) :感想

一読しただけで強く引き込まれた、運命的な出会い。

工藤彰彦は編集者として、是非ともこの家永の作品、「シロツメクサの頃」を世に出したいと願った。

しかしビジネスの世界では、よいものというだけでは売ってはもらえないし、熱意だけでは検討すらしもらえない………


-------彰彦がは、社内の様々なカベにぶち当たり、悩み、乗り越えていきます。



 様々な伏線もしっかり回収されます。いろいろ気になるのがあって心配していたんですが(笑)……キレイにまとめてたと思います。
 
 回収ストーリーはいい話ばかり過ぎる、って思う人もいるかもしれませんが、私はみんなやっぱりいいやつだったんだって話が好きなのでこれでオーケーです。


 大御所、伸びきれない担当作家、ライバル社のエース……みんな大好きだぁぁぁ(笑)!


 最後の最後の「なおちゃん」の話はグッときましたねえ。

 このエピソードで、読後の余韻も出ました。



 我々読者が、どのようにして出版社に乗せられて買わされるかもわかりました(笑)。

 当たり前ですが、販促が重要ってことですよね。

 現実の世界では、作品の中味よりも売りたい気持ちだけが先行しているものがあるんでしょうけどねえ……。
 (いくつかの作品が頭に浮かびましたが、記載するのは差し控えます(笑))


 わたくし一読者としても、販促に心躍らされることがあっても、踊らされないようにせんといかんなと改めて思った次第ですが、彰彦があそこまで惚れ込み、その良さを訴えた「シロツメクサの頃」は是非読んでみたいと思いましたね。


 「シロツメクサの頃」・・・・・・どなたか書いてくださいませんかね?

 いや、それは野暮ってもんかな。




 また、書店員と編集者の関係が結構楽しそうに描かれていましたが、それは「王子」(彰彦の後輩)ならではだからかな。

 「王子」は、元書店員だった大崎氏が出会ったことのあるタイプの編集者なのでしょうか?ありえないくらいやり手。あれは、国木戸でなくても敵に回したくないわ・・・・・・。周りを喜ばせつつ、結果を出す。カッコよすぎる・・・・・・。
 


 ところで、家永センセと同じく、女ゴコロがよくわからん私は、家永の娘の冬実が結婚を取り止めた理由がよくわからんのですが、あれは何だったんですかね?

 彰彦の存在?

 実は結婚話なんてなかった?

 うーむ、もう一回読み返してみよう。




 本質的にイヤな奴は出てこないですし、サクサク読めますので、裏を返せば深みがないという批判もあるかもしれませんが、読み物としてはすごく良かったと思います。


 書籍の編集・出版を題材にしたものとしては、本屋大賞を取った三浦しをん氏の『舟を編む』(文芸ではなくて辞書ですが)がありますが、私は、それと同等、いやひょっとしたらそれ以上に楽しめたかもしれません。


 本がもっと好きになる本だったと思います。







クローバー・レイン (一般書)
ポプラ社
大崎梢


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  • 「クローバー・レイン」大崎梢

    Excerpt: 作家=小説を書く人。 文芸編集者=小説のためになんでもする人。 老舗の大手出版社に勤める彰彦は、過去の人と目されていた作家の 素晴らしい原稿を偶然手にして、どうしても本にしたいと願う。 けれど.. Weblog: 粋な提案 racked: 2014-06-09 11:51