『まおゆう 魔王勇者 1 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」』 (橙乃 ままれ) :感想

 魔王と勇者の壮絶な戦いを描く、西洋風ファンタジーかと思ったら、全然違いました。いや、違ってもいないんですが、この発想はなかった。


 表紙は、勇者と助け出された姫君を連想させますが、ハズレです。やられました。


 サブタイトルの「勇者よ、私のものとなれ」「断る」。

 そこまでは定番のやり取りなのですが、そこからが超展開。


 魔王の狙いは……経済学やらもろもろの知識を駆使して、人間と魔族の融和を図ろうとしているのです。

 そのためには、勇者の助けが必要。

 そこから2人の悪戦苦闘の日々が続いていきます。


 戯曲風の会話劇の装いなので、ほぼ全て台本のような構成になっています。

 最初は面食らいましたが、すぐに慣れるものですね。


 左ページの3分の1くらいで、その見開きで出てきた用語の簡単な解説が載っています。

 経済用語からサブカル系まで、いろいろ書いてあります。


 コメディタッチでもあり、散りばめられたネタ的にも本書のターゲットは青少年だと思いますが、違和感なく読めてしまう自分が怖い(笑)。

 いつまでも精神年齢がコドモのままなもので……。


 もともと天敵同士だった人間と魔族を融和させるというこのストーリー。

 両者の対立が根深く、なかなかうまくいかない、見込が立たないというのは現実の世界にも当てはまるのではないでしょうか。

 それをいろんな手立てを講じて改善を図っていく。

 目指すのは世界の平和。

 何気に深い世界観のような気がしてきました。


 魔王と勇者の壮絶な戦いはこれからも続く!!
 
 さあて、2巻を読みますか!



まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
エンターブレイン
橙乃 ままれ


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