『十字軍物語 1』(塩野七生 /新潮社) :感想
「神がそれをのぞんでおられる-------」
ローマ法王ウルバン2世の呼びかけに、立ち上がった諸侯、領主、騎士、そして民衆。
ドイツ、フランス、イタリア等西欧から始まった旅は、ビザンチン帝国のコンスタンティノープルを経て、小アジア、そして、オリエントへ-----------
イェルサレムへの道は遠く、そして険しい。
ただでさえ遠いのに、途中にはイスラム勢力が迎え撃ってくるわけですから。
アンティオキア攻防戦は読み応えがありました~。
本書ではまず、なぜ十字軍が設立されたかの背景が詳しく語られます。
世界史の教科書の100倍は詳しいです(笑)。それが私にはとても嬉しい!!!
世界史の教科書に載っている有名人だけでなく、中堅どころの諸侯から聞いたことのない修道僧にもみんなドラマがある。
歴史モノが好きな私には本作はたまりませんです。
膨大な資料を基に執筆されていて、この詳細さは歴史書といってもよいくらいですねえ。
そして、詳細な地図!!!
もうこの地図がビジュアル的に目に飛び込んでくるので、オリエントへの憧れも募ってしまいます。
他の作品と同様、全体として硬派な雰囲気が流れていますが、塩野氏なりの解釈や推測が散りばめられ、物語を彩ります。
歴史書ではなく、歴史物語にある楽しみは、作者の想像力だと思うのですが、ヒロイックな話もあったり、ユーモラスな話もあったりで、堅そうな宗教戦争史を興味深い内容に仕上げていると思います。
一方当事者から見た歴史は、他方当事者から見た歴史とは全くの別物。
十字軍派遣当初、キリスト教世界にしてみれば聖地奪還のための聖なる戦いでありましたが、対するイスラム教世界にしてみれば、侵略者からの防衛戦争だったわけです。
歴史モノを読むと、中立的立場から見ることの重要さと難しさを痛感しますね。
1巻は十字軍国家の建設までの話でした。
2巻も楽しみです。 かのイスラム世界の英雄、サラディン登場ですね~。
ローマ法王ウルバン2世の呼びかけに、立ち上がった諸侯、領主、騎士、そして民衆。
ドイツ、フランス、イタリア等西欧から始まった旅は、ビザンチン帝国のコンスタンティノープルを経て、小アジア、そして、オリエントへ-----------
イェルサレムへの道は遠く、そして険しい。
ただでさえ遠いのに、途中にはイスラム勢力が迎え撃ってくるわけですから。
アンティオキア攻防戦は読み応えがありました~。
本書ではまず、なぜ十字軍が設立されたかの背景が詳しく語られます。
世界史の教科書の100倍は詳しいです(笑)。それが私にはとても嬉しい!!!
世界史の教科書に載っている有名人だけでなく、中堅どころの諸侯から聞いたことのない修道僧にもみんなドラマがある。
歴史モノが好きな私には本作はたまりませんです。
膨大な資料を基に執筆されていて、この詳細さは歴史書といってもよいくらいですねえ。
そして、詳細な地図!!!
もうこの地図がビジュアル的に目に飛び込んでくるので、オリエントへの憧れも募ってしまいます。
他の作品と同様、全体として硬派な雰囲気が流れていますが、塩野氏なりの解釈や推測が散りばめられ、物語を彩ります。
歴史書ではなく、歴史物語にある楽しみは、作者の想像力だと思うのですが、ヒロイックな話もあったり、ユーモラスな話もあったりで、堅そうな宗教戦争史を興味深い内容に仕上げていると思います。
一方当事者から見た歴史は、他方当事者から見た歴史とは全くの別物。
十字軍派遣当初、キリスト教世界にしてみれば聖地奪還のための聖なる戦いでありましたが、対するイスラム教世界にしてみれば、侵略者からの防衛戦争だったわけです。
歴史モノを読むと、中立的立場から見ることの重要さと難しさを痛感しますね。
1巻は十字軍国家の建設までの話でした。
2巻も楽しみです。 かのイスラム世界の英雄、サラディン登場ですね~。


この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
塩野氏のどの作品でしょう?!
塩野ファンとしては気になります。
kemochime さんも歴史ものとSFですか、、、星新一、小松左京、筒井康隆、池波正太郎、山本周五郎、藤沢周平、、ときどきりえぞうさん(笑)読みあさりました(^_^) 懐かしいものです。
この本は何巻まであるのですか?
これは読んだ事が有りませんが・・・
逆の立場からの物語「ジハード」は
途中まで読みましたよ!!
・・・途中で刊行が止まったのでorz
ヨーロッパ側からの話も興味が有るので
読んでみたいと思います。
あと「ハンニバル戦記」「ルネッサンスとは何であったのか」が待ってます。
小松左京さん以外は全部カブっています。
被りすぎですね(笑)。
小松さんは1,2冊くらいしか読んでいないので・・・コメントを拝見して読みたくなってきました。
コメントありがとうございます。
『十字軍物語』のシリーズは全3巻です!!
3巻はまだ出ていないのですが、続きが楽しみです~。
コメントありがとうございます。
やはり歴史は両面から見ないと・・・・・・というのが持論でして、私も『ジハード』読みましたよ~。
コメントありがとうございます。
おお!!
『ローマ人の物語』ですか!
いったい私は何度読み返したことか・・・『ハンニバル戦記』は燃えましたねえ。
十字軍、よく聞くけど詳しいことはまーったくわかりません。これ、読んでみたいなあ(*^_^*)
『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』は、もう30年くらい前の作品になりますよね~。
『チェーザレ』も好きですが、今の作品の方が文体が読みやすい感じがします。
『チェーザレ』がお好きなら、本シリーズもイケると思いますよ~。