『用心棒日月抄』(藤沢周平 /新潮文庫) :感想

藩内の陰謀に巻き込まれ、義父となるはずだった男を斬って脱藩した青江又八郎。

用心棒稼業で糊口をしのぐ、又八郎の江戸での日々を描いたストーリーです。


仕事あっせん屋の相模屋吉蔵や、用心棒仲間の細谷との掛け合いは和やかな緩さがあるのですが、用心棒として刺客と対峙するシーンは緊迫感がものすごく・・・・・・薄皮一枚の勝負は読んでいてこちらもヒヤっとします。


また、連作短編の形式になっているのですが、ストーリーを重ねるごとに背後に流れる浅野・吉良の暗闘に青江は巻き込まれていくことになります。

でも、必要以上に忠臣蔵になることはなく、あくまで主人公は青江です。

そこのスジはビシッと通っていますので安心して読めますね。


自然と浅野陣営や吉良陣営との関与が微妙に深くなっていくのが巧みな構成ですね~。

市井から見た忠臣蔵的な楽しみ方もできますよ。



そして、藩からの討手も、最初の頃は単なる腕利きっぽいやつだったのですが、討ち果たすごとに出てくる人物が徐々に変化を見せてきて・・・藩で何かが起こっていることを想像させます。

必要以上の描写をせず、削ぎ落として表現しきる藤沢氏のワザはほんとにすごいと思うのですよねえ。



チャンバラ活劇も楽しめ、江戸市井の人情モノも楽しめ、背後に流れる壮大な仇討ち物語も楽しめ、そしてそして、脱藩元の物語も楽しめる・・・・・・非常に内容の濃いストーリーです!!



ところで、20年近く前には、本作を原作のひとつとして、NHKで『腕におぼえあり』というドラマが放映されていたそうです。

身近な藤沢ファンはあまり評価してませんでしたが、なんだかんだいって彼らはみんな見ているんですよね(笑)。
原作が好きだからこそ苦言も出てしまうってところなのかもしれませんね。




本作の後に、3作の『用心棒日月抄』シリーズが続くのですが、それらもとても楽しみです。




用心棒日月抄 (新潮文庫)
新潮社
藤沢 周平


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この記事へのコメント

2011年07月10日 23:07
私、蝉しぐれを読んで感動して、DVDも見ちゃいました。
大人になって、この本読めて良かったぁと思った本でした。
藤沢周平さんは一冊しか読んでいませんが、
「そこのスジはビシッと通っていますので安心して読めますね」
これ、分かります♪
2011年07月11日 10:43
おもしろそうですね。忠臣蔵まで関わってくるのですね
脱藩って、今じゃ想像もつかないくらいのすごい決断だと思いますが・・・無事に帰藩というハッピーエンドだといいのだけど(笑)
2011年07月11日 21:55
時代劇ファンとしては、この方の作品も通りますね(^_^)

でも、高校の時、時代劇ファンとSFファンというのは、、、
うーん。共通点ありますかね?(笑)
2011年07月12日 23:08
oriverさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

『蝉しぐれ』は未読です。楽しみな本がまた増えました。
藤沢氏の本はゆっくり大事に読んでいきたいと思っています~。
2011年07月12日 23:10
キーブーさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ネタバレになってしまうので何とも書きづらいのですが・・・
脱藩クセは直らないのかもしれません(笑)。
2011年07月12日 23:44
たかじいさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

共通点ですか・・・・・私と一緒という共通点があります(笑)。

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