『銀の匙』(中勘助 / 岩波書店) :感想

 詩人・中勘助氏の自伝的小説と言われている本作。

 幼少の頃の美しき思い出をやわらかい言葉で綴っていきます。
 
 夏目漱石が絶賛したらしく、当時の朝日新聞に連載されていたそうです(漱石のプッシュがあった?)。



 お気に入りの小箱の中にある銀の小匙をきっかけに、幼少時代を回想する形で物語が始まります。



 伯母の愛情に包まれた日々。

 子供の目から見ると、世の中の景色ってこんなに明るいんだということを思い出させてくれました。


 大きくなってから伯母に会いに行った情景が私にとってベストシーンですかねえ。

 伯母さんが嬉しさを体いっぱいに溢れさせていることが感じられて、グっときました。



 大人になってから読むと、ノスタルジックな感傷もあいまって、結構引き込まれてしまいますね。

 子供の頃に読んだときとは全く違った感慨を覚えました。



 普段読んでいる現代小説に比べると、ちょっと古めかしいのですが、とてもステキなんですよ。

 スーっとしてて、スラっとしてて、さらさらした感じで。(あ、全部同じか(笑)?)

 大正浪漫への憧れがある私の目から見ると、かなり上方に補正がかかる傾向にはありますけどね(笑)。


 
 解説にも書いてありましたけど、作中の擬音語・擬態語がいいんですよね。

 とてもいいんですわ、ほんと。

 すごくやわらかくて、優しい音の表現なのです。日本語がまた好きになります。



 雨の日の昼下がりを、穏やか~な気持ちにさせてくれた一冊でした。




銀の匙 (岩波文庫)
岩波書店
中 勘助


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この記事へのコメント

2011年06月19日 21:28
優しい音の表現、、、いいですね(^_^)
日本語の表現、、、いいですね。
2011年06月19日 22:31
活字には、トンとヨワ~イ私です。
でも私の時代は、親戚の交わりが濃厚でした。
やれ中也を読んでごらん、の叔父とか、おもちゃをよく買ってくれた叔父、お下がりを貰った叔母、とか・・・
料理を教えてくれた伯母、転勤族のわが子はそんな関係がなくて可愛そうな様な気もいたします。

2011年06月20日 15:46
好きです、この本。
懐かしいです。
2011年06月22日 23:56
たかじいさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

日本語はすごくいい言葉だと思うんですよね。
擬音語や擬態語は絶対日本語が世界一ィィだと思っています。
2011年06月23日 00:02
ハッピーさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。

ご親戚との繋がりが強いというのは素敵なことだと思います。

私は、叔父叔母とも何年かに1度、法事で会うくらいになってしまいました。小さい頃、遊んでもらえたのは良い思い出です。伯父伯母が山ほどいました(笑)。
私の子供たちは、そもそも私ども夫婦がともに2人兄弟なので、叔父叔母も2セット(笑)しかいません。
でも、とてもかわいがってもらえているので、それは幸せなことだと思っています。

中原中也は山口の湯田温泉の記念館まで行ってきました(笑)。
2011年06月23日 00:04
黎明さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
自分が気に入っている本を好きとおっしゃっていただけるととても嬉しいです!!!
2011年06月23日 00:12
kemochimeさんの解説をみて、読んでみたくなりました(*^_^*)
小さいときに愛されてかわいがられた記憶というのは、何にも勝る宝だと思います。
2011年06月24日 00:15
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私が小さいときにかわいがってくれた叔母さんは今でもかわいがってくれて・・・ありがたいことです。
子どもたちにもそういう思い出ができるといいなあと思っています。
2011年06月28日 23:36
こんばんは。^^
時々お邪魔させてもらっています。
昨日の朝、TVでこの本が紹介されていて、「あ、komochimeさんのとこで見た!」と感動しました。
私は本が好きなんですが、古い本になればなるほど読みづらく感じてしまいます。(_ _;)
こういう紹介があると、「ちと読んでみようかな」という気持ちになりますね。
2011年06月29日 23:21
クローバーフィールドさん、こんばんは。
ご訪問&コメントありがとうございます。
おお、TVでも紹介が!
最近(?)、『銀の匙』を使った伝説の授業なるものが復活したらいいので、その関係でしょうか。
現代に生きる我々にとって、古い文体は読みにくいですよね~。
でもなかなか味わい深いです!

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