『静かな木』(藤沢周平/ 新潮文庫) :感想

 本作は、藤沢周平最晩年の短編3篇が納められています。友人から、お前さんの好きなハッピーエンドだから読んでみろ、時間は取らせん、と言われ、手に取りました。

 時間を取らせんと言う意味が最初よくわからなかったのですが、手に取ってわかりました。

 とても薄いんです(笑)。そして、字が大きいんです。



 でも内容は濃い!
 
 結局3回読んでしまいました。



 本作は全篇、藤沢作品ではお馴染みの架空の藩・海坂藩を舞台にしています。


 『岡安家の犬』は、ショッキングな場面から物語が展開します。

 エーッ、こんなんでどうやってハッピーエンドにすんのよって思いました(笑)。


 崩れた男の友情。男子の意地とやせ我慢とで、2人の関係は修復できないまま。
 
 武門の男ですもん、そりゃ下りられないですよね。

 男たちの意地の脇で、妹たちの心理描写が物語を彩り、そして新たな展開にいざないます。

 最後は清々しいシーンなのですが、ああいう始まり方だっただけに、妙な後味が残りました。



 『静かな木』は、隠居の身である孫左衛門が、町外れの森閑とした寺に立つ、大きな欅の木を眺めるシーンから始まります。

-------あのような最期を迎えられればいい

 そう思っていた孫左衛門ですが、騒動に巻き込まれてしまいます。

 
 何とか片が付き、欅を眺めるラストシーン。

 味わいがあってホント好きですねえ。
 光景が目に浮かぶようです。



 『偉丈夫』は、藤沢氏の遺作になるそうです。

 小心者で口下手の巨漢が与えられた本藩との交渉役のお役目。

 丁々発止の論戦をどうやって切り抜けるのか?!ちょっとユーモラスな作品でした。



 多くの言葉を使わず、情景を表現する力には感銘を覚えますねえ。


 ただまあちょっと、『岡安家』の話は、江戸時代の普通の文化とは言え、私はちょっと引いてしまいましたけど。



静かな木 (新潮文庫)
新潮社
藤沢 周平


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この記事へのコメント

2011年05月13日 00:10
>ハッピーエンドだから読んでみろ、時間は取らせん

なんだか私まで興味が湧いてきました~(笑)
でもこれ、おもしろそうですね(*^_^*)
2011年05月13日 00:19
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
勧めてきた人物は熱狂的な藤沢周平ファンですので、私はいつも話半分、いや、四分の一くらいで聞いているんですけどね(笑)。

しぶーい、地味ぃな感じがありますので(こんなこと書くと藤沢ファンの彼に怒られそう(笑))、好みが分かれるかもしれませんが、藤沢氏の時代小説は読みやすいと思いますよ~。

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