『ホルモー六景』(万城目学 /角川文庫) :感想

 本作は、万城目学さんのデビュー作である『鴨川ホルモー』の続編にあたります。



 実は私、『鴨川ホルモー』を読む前に続編である本作を読みました。

 単に順番間違えただけなんですけどね(笑)、せっかくなのでそのまま最後まで読んじゃいました。


 すうっと入っていけましたし、普通の短編集としても十分楽しめました。第1章以外は、「ホルモー」はあまり関係ないですし。

 そして私は、ホルモーに魅せられてしまったので、読了後直ちに『鴨川ホルモー』を読みました~。

 『鴨川ホルモー』を読んで思いましたが、『六景』の登場キャラクターのことがよくわかるので、『鴨川』を読んでから『六景』を読むことがよりオススメかも。

 まあ、当たり前ですけどね(笑)。



 さて。




 京の都の学生たちが、威信をかけて戦う「ホルモー」。

 ホルモーに参加するのは両校10人ずつ。1人が率いるオニは100匹。総勢2000匹のオニを使って戦いが
繰り広げられます。

 普通の人には見えないオニたちの壮絶だけどコミカルな戦い。

 全滅してしまったら・・・・・・はてさて何が起こるのか?!





 「鴨川(小)ホルモー」は、京都産業大学玄武組の二人静、定子と彰子の物語。

 男に縁がない2人の友情の果ては、なんと決闘。
 
 定子と彰子の恋の行方やいかに?!


 そして・・・・・その状況でホルモーはないだろーというところでホルモー開始。

 そりゃ定子は泣くしかない。
 
 でも定子のまっすぐな気持ちは伝わりましたね~。

 二人のその後が気になる幕引きでした。




 「ローマ風の休日」は、ホルモーは出てこないお話。

 バイト先のレストランでの、大学生の楠木さんと高校生の「ぼく」の物語。

 一筆書きで橋を渡る2人の「デート」。

 「ぼく」の心に灯ったものは……

 という感じのお話です。

 前作『鴨川ホルモー』を読んでいるとさらに楽しめるかも。


 オイラーの「ケーニヒスベルクの橋」はいろんなお話で素材として取り上げられますよね~。
 
 本作は数学のお勉強としてもいいかも?!




 「もっちゃん」は、大学を卒業した安倍くん(『鴨川ホルモー』の主人公)が、学生時代を回顧するお話です。

 「もっちゃん」という仲の良かった友人の恋を手助けするのですが・・・・・・「もっちゃん」は梶井基次郎がモチーフになっているようですね。

 キレイないい話でしたね~こういう話は好きです。


 
 長くなりましたので、残りの3作品はあっさりコメントで・・・・・・。
 

 「同志社大学黄龍陣」ですが、結局どうなったのかなあ、と思って読み返したら「もっちゃん」のラストでわかりました(笑)。連作チックに他の話とちょっと繋がってますね。「鴨川(小)ホルモー」の2人も出てきますし。

 
 「丸の内サミット」は、ホルモーは京都だけで行われていたのではないことが判明した驚愕のお話でした(笑)。

 
 「長持の恋」は、時代を超えた恋物語。読み進めるうちに結末が何となくわかってくるので、だんだん切なく苦しくなってきました・・・・・・。

 このお話はホルモー絡みは全く関係ないので(最後のほうに関係者は出てきますが)、前作を読んでいなくても問題なく話に入り込めると思います。

 この話も好きですね~。



 
 東京・丸の内に「オニ」がいると言われても何か嘘くさい感じがしますが、京都だと本当にいてもおかしくないような気がしてしまうのですよね。


 京都への憧憬というか、幻想というか・・・・・・万城目さんや森見登美彦さんの作品を読むと京都の裏通りを歩いてみたり、住んでみたりしたくなります。




ホルモー六景 (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-11-25
万城目 学


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この記事へのコメント

2011年05月31日 00:13
少し読んだのですが、まさに行ったことがあるところが多く、ちゃんと読みたいと思ってました(^_^)
2011年05月31日 07:26
ホルモーシリーズは、いつか手を出そうと思っていますが、いまだに手を出していません。
箱入り娘???
2011年06月01日 21:43
たかじいさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

さすがは京都中を撮影されているたかじいさんですね~。
京都の裏通りには憧れと言うか幻想というか、不思議な魅力を感じてしまいます。
2011年06月01日 21:44
かわいさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

箱入り娘ですか(笑)。そろそろ箱から出して差し上げないと、箱の中で・・・・・・(笑)。
2011年06月02日 15:02
びっくり。映画はDVDをレンタルして観ました。面白かったです。ま、まさか原作があるなんてなんで思わなかったのでしょう
是非、読んでみたいです。しかも続編まであるんですね。
2011年06月02日 21:55
nicomamaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

万城目氏は、『ホルモー鴨川』と『プリンセス・トヨトミ』が映画化、『鹿男あをによし』はTV化と、今のところ発表されている6作品のうち3作が映像化されているんですね。
すごい映像化率ですねえ~。
2011年06月02日 22:02
鴨川にどっぷりハマって、六景にハートを射抜かれました
なので、DVDにはついていけなかった…罪な万城目ワールドです
2011年06月02日 22:29
メロンパンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
DVDはぜんぜん別物ということでしょうか??
この独特な世界観をDVDにするのも難しそうですが(笑)。

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