『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』(山根 一眞 /マガジンハウス) :感想

 2010年6月、小惑星探査機『はやぶさ』が「星のかけら」を採取したカプセルを地球に送り届けた快挙は、皆さんもご記憶に新しいところかと思います。
 本作は、はやぶさの打ち上げから帰還までを描いたドキュメンタリーです。


 
 はやぶさが目指した「イトカワ」は、広大な宇宙空間に浮かぶ長さ500メートル程の小惑星。


 3億キロメートルの旅路を経て、時速10万キロメートルで動くたった500メートルしかない目的地に到達させて、カケラを採取して、そしてまた飛び立たせる技術力に驚嘆し、感動しました。


 物凄いことですよ、これは!


 重力もほとんどないイトカワに、激突させないように接地させるなんて、何という緻密な計算とテクニック!

 例えるなら、ブラジルのサンパウロにいる長さ5ミリの虫に弾丸を日本から命中させるようなものだそうです。


 はやぶさを運んだのは「イオンエンジン」。じわりじわりと時速10数万キロまで加速することができます。

 そして、地球の引力を使って加速と方向転換を行う「スクィングバイ」。

 
 様々な理論と技術を組み合わせた一発勝負に見事成功し、イトカワのかけらまで採取したはやぶさの世界初の偉業は、宇宙好きの私には大興奮です。


 本作では、発射から帰還まで、はやぶさに携わった科学者の方々との対談を通じて、苦労と技術の凄まじさを生々しく、かつ、わかりやすく知ることができましたねえ。



 幾多の危機を乗り越えたはやぶさ。

 燃料漏れを起こし、エンジンも止まってしまい、そして広大な宇宙空間で行方不明にまでなってしまいました。

 それでもはやぶさは地球まで帰ってきました。

 7年間・60億キロメートルの旅の果てに、はやぶさは大気圏でその命を終えましたが、「子ども」である採取カプセルを地球に残してくれました。



 自由な発想とたゆまぬ努力。

 成功を信じ、トライし続ける信念。

 はやぶさとそれを支えるスタッフの方々たちは日本の底力を見せつけてくれました。



 彼らは、危機的状況を「想定外」の方法でクリアしてきたそうです。

 「想定外」の災害のせいで厳しい状況にある我が国ですが、きっと打ち勝てるはずです。



 読んだらテンション上がるかなと思って手に取ったのですが、目論見通り(笑)、勇気づけられました。

 今は大変厳しい状況ですが、この日本人魂をもって、きっと復興を遂げるものと確信しています!




小惑星探査機 はやぶさの大冒険
マガジンハウス
山根 一眞


Amazonアソシエイト by 小惑星探査機 はやぶさの大冒険 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 67

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

2011年04月08日 00:06
こんばんは!!

私も興味が有るので是非買って読んで見たいと
思います。
2011年04月08日 23:10
びぶさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

宇宙はいいですよ~。ロマンです!
しかも本作は、日本人のパワーを感じさせてくれました!
いい本だと思いますよ~。
2011年04月08日 23:40
はやぶさが地球に帰ってくる瞬間ってどうおもったのでしょうか?もちろん、機械ですが、もし、心があったなら、どう思ったのでしょうか?もし、聞けるならば、7年ぶりの帰還の地球の話聞きたいものです。はやぶさの話を聞くたびにそう思います。
2011年04月09日 09:08
たかじいさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
はやぶさは大気圏で燃え尽きる寸前まで、地球からの指示に忠実に従い、カプセルを目標のど真ん中に着地させたんですよね・・・・・・なんかもう「子供を守るけなげな親」のように見えて仕方ないです。
テンション上がったり、ウルッときたり・・・面白い本でした。
2011年04月09日 11:20
こんにちは

私も宇宙は大好きで、はやぶさの出発から興味を持っていました。途中のこともブログへ書いた覚えがあります。
一旦は諦めたけれどアポロ13号並みの、救出劇には感動しています。
最後の演出は、涙を誘い拍手喝さいでしたね。
2011年04月10日 09:40
無門さん、おはようございます。コメントいただきましてありがとうございます。

救出劇やラストは感動的ドラマでしたよね~。探査機の話で涙をこぼしそうになるとは思いませんでした。
2011年04月11日 15:41
>ブラジルのサンパウロにいる長さ5ミリの虫に弾丸を日本から命中させるようなもの

す、すごい。。。
私も宇宙ものは好きですが、いかんせん物理に弱くて、専門的なものは歯が立たないんですよね。これはイケるかなあ??(^^ゞ
2011年04月12日 22:34
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

本作は、専門的な話はムズカシイ話はないように思います。上記のような例えを使って説明してくれます。
宇宙の謎の話というより、はやぶさと仲間たちのヒューマンドラマって感じですかね~。

この記事へのトラックバック