『毒笑小説』(東野圭吾 /集英社文庫) :感想

 本作は、文字通り、毒のある笑いがふんだんに詰め込まれた全12編の短編集です。


 私は、『マニュアル警察』と『誘拐電話網』が好きですね。


 妻を殺したと自首しているのに受付窓口に行ってくれとか、事情聴取も所定のやり取りしかしてくれなかったり、部署をたらい回しにされたりと、いわゆるお役所仕事を皮肉りつつ、キッチリ笑える作品になっています。

 警察を使うからおもしろいんですよね。普通の役所が題材だったら普通すぎておもしろくもなんともないですもの(笑)。

 オチも好きですね~。ちょっと乱暴ですけど。



 『誘拐電話網』は、途中までネタに気づきませんでした。

 単なる誘拐電話かと思っていましたが、よくタイトルを見ると誘拐電話「網」ですものね、ナルホドナルホド。


 その他もバカっぽい話が満載です。
 マダムの話も面白かったですねえ。


 巻末には、特別対談として、京極夏彦氏と東野圭吾氏が「笑い」への思いを熱く語り合っています。

 「笑い」を書くのがどんなに大変か、そしてどんだけ大好きなのかということが伝わってきます。


 お笑いは手を抜いて書いていると思われがちであり、「笑い」というジャンルへの評価の低さを嘆いておられました。

 確かにそういう風潮はありますよねえ。

 私は、息抜きにいいのでお笑い小説大好きですけどね。


 お二人が大きな影響を受けたというのが、筒井康隆氏。
 なるほど!って感じです。


 東野氏曰わく、笑いはコンスタントには書けないそうなので、『怪笑』、『毒笑』、『黒笑』のシリーズは貴重かも。

 笑いエネルギーが満タンに充填され、次なるお笑い作品を出されることを願っています。



○ リンク 

『怪笑小説』(東野圭吾/ 集英社文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201011/article_45.html

『黒笑小説』(東野圭吾 /集英社文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_22.html



毒笑小説 (集英社文庫)
集英社
東野 圭吾


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この記事へのコメント

2011年03月05日 16:10
こちら読まれたのですね。
私が初めて読んだ東野圭吾の作品です。
また読みたくなりました♪
私は“マダム”の話が好きでした。
なんか自分の母をちょっとだけ彷彿
させるような…母は怒ると思うけど。
2011年03月06日 02:15
筒井康隆氏に影響、、、ブラックユーモアだったら、確かに分かりますね(^_^)「ドタバタ」は筒井氏の専売特許ですもんね。
2011年03月06日 21:43
まっちょさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

マダムの話は実際にありそうな気がします(オチで描かれているような状況は無いとしても)。
集合社宅とかだとありそうなんですよね~。うちの会社でも、昔はあったんじゃないかなあと思ってます。
2011年03月06日 21:46
たかじいさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

筒井氏のような、突き刺すようなブラックユーモアを連打する作家さんはなかなかいないですよね~。御紹介いただいた『大いなる助走』は何度読んでも強烈です(笑)。
2011年03月06日 23:41
筒井康隆氏ですか~、なるほど(*^_^*)
これ、おもしろそうですね。
たしかに、泣かせるより怖がらせるより、笑わせるほうがむつかしいと私も思います。
2011年03月07日 23:27
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

笑わせるのは難しいですよね~。
文章だけで笑わせるのはほんとに難しいと思います。
だからこそ、東野氏は真剣に取り組んでいるそうでして・・・スベりたくないという気持ちがとても強いそうで(笑)。

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