『きみが見つける物語 放課後編』(浅田次郎、宮部みゆき、星新一、橋本紡、石田衣良/角川文庫) :感想

 「十代のための新名作」と銘打たれたシリーズ第2弾である本作には、浅田次郎さん、石田衣良さん、橋本紡さん、星新一さん、宮部みゆきさんの短編が収録されています。



 
 浅田氏の『雛の花』は、昭和30年代の西麻布に住む主人公と祖母の物語です。

 シャッキリとして、凛として、そして粋なお祖母ちゃんと、昭和中頃の東京の風景がもの凄くマッチしていて、何かNHKの朝の連ドラで出てきそうな昭和ノスタルジーなシーン満載でした。

 美しいお祖母ちゃんとの美しい思い出。

 今の若い子にはどう映るのか興味深くもあります。




 石田氏の『西一番街テイクアウト』は、『池袋ウエストゲートパーク』からの所収です。

 エネルギッシュな若者向けに特にいいですねえ~。

 本作は、3巻からの所収なのですが、最初から読むと更に楽しめるかも。




 橋本紡氏の『地獄の詰まった箱』は、どろーりとしたキツさの中に命の煌めきが的なお話なのですが、本作はキリのいいところで切られているので、続きが気になります……。『猫泥棒と木曜日のキッチン』で続きを読むしかないかあ。

 橋本氏の作品は、以前、『半分の月がのぼる空』を読んだことがあります。それはドラマ化&アニメ化された作品なので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね~。これも命を扱った話です。




 星新一氏の作品は、『門のある家』。


 奇妙な家に迷い込んだ男。

 家族の役割を果たす人々の連鎖はいつまで続くのか……家を支配しているのは住人ではないというちょっとだけホラーなお話。


 私にとって星新一氏は、小さい頃に『きまぐれロボット』を読んで以来、めちゃくちゃ読み漁った非常に思い入れのある作家さんです。今でも大好きです。




 そして、宮部みゆきさんの『サボテンの花』。


 生徒思いの教頭と意欲旺盛な生徒たち。

 懐疑的な親たちを痛快に引っ掛けて、見事ハッピーエンドになりますので、読後はちょっとほんわかいい気分になれると思いますよ。




 本作は、10代向けを意識して編集されているということだからだと思いますが、どぎつくもなく、ドロドロ過ぎもせず、取っつきやすいお話が揃っている印象です。

 上の子が10代に達したら、渡してみようかな~。



○ 収録作品 

『地獄の詰まった箱』 (橋本紡 / 所収 『猫泥棒と木曜日のキッチン』 メディアワークス)

『門のある家』 (星新一 / 所収 『ごたごた気流』 角川書店)

『西一番街テイクアウト』 (石田衣良 / 所収 『骨音 池袋ウエストゲートパークIII』 文藝春秋)

『雛の花』 ( 浅田次郎 / 所収 『霞町物語』 講談社)

『サボテンの花』 (宮部みゆき / 所収 『我らが隣人の犯罪』 文藝春秋)


きみが見つける物語 十代のための新名作 放課後編 (角川文庫)
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この記事へのコメント

2011年02月25日 22:47
こんばんは!!

おばあちゃんとの話だと「トイレの神様」を
思い浮かべてしまいますね!!
2011年02月25日 22:55
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
本を読みだすと、ブログは書かない(今に始まったことか?!)掃除は後回しで、グータラ私と迷惑そうなその家族で~す。特効薬はありませんか 
2011年02月25日 23:05
びぶさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

芸能界や世間のことに疎くて、『トイレの神様』は名前だけ(あとは歌が長い)しか存じ上げなかったので、ちょっと調べました。そちらも、おばあちゃんとの思い出話なのですね~。本も出てるようで。ちょっと見てみようかなと思います。
2011年02月25日 23:08
メロンパンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

私も似たようなものですので・・・(笑)。なかなか良い薬はなさそうですね。私はあきらめています。
2011年02月25日 23:58
私も筒井康隆さんのつながりで星新一さんも読みふけりました。かなりがブラックユーモアなんですが、時々、ほろりとくる話もあって、ファンなんですよね(^_^) 未来いそっぷも好きですし、いろいろ読みましたね。
2011年02月26日 00:10
たかじいさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

おお、『未来いそっぷ』!読みました読みました。私も大好きです。私はヒネたガキだったので、ブラックな作品を読んでニヒヒとするのが好きでした(笑)。

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