『火車』(宮部みゆき /新潮文庫) :感想 

 火車-----生前に悪事をした亡者を乗せて地獄に運ぶという、火が燃えている車-----


 本作は、休職中の刑事、本間のところに、亡き妻の甥っ子が訪ねてくるところから物語が始まります。

 
 失踪した婚約者を探してほしいと依頼する甥っ子。


 本間は、その婚約者・関根彰子の消え方が気になり、引き受けることにします。


 痕跡や過去ををきれいに消し、姿を消した彰子。

 細い糸を辿るように、丁寧に調査を進める本間。


 一つずつ一つずつ、彰子の過去に繋がる糸を見つけていきます。


 浮かび上がるもう一人の「関根彰子」の存在。


 失踪した彰子は今どこにいるのか、そして、なぜ姿を消さねばならなかったのか-----。



 クレジットカード破産が社会問題化した時代。

 借金取りから逃げ続け、そして逃げ切れないと思ったとき、人はどうするのか。

 火の車になる前に、降りることはできなかったのか。

 そんな状況になってしまったのは、何が悪かったのか。

・・・・・・ミステリを楽しむだけでなく、そういうことも考えさせられる物語でした。



 題材が重たいですから、ストーリーも当然重いです。

 
 Uターンラッシュで混雑する新幹線で読むには重くて肩が凝りました。荷物が(笑)。


 
 しかし、カードで借りる方にはそれぞれの事情があるのでしょうが、やっぱりコワいなというのを痛感しました。カード破産をする人、失踪する人は、「ごく普通の人」が多いというのがまた怖いです。


 ミステリとしても面白かったですが、読後もいろいろ考えさせられる作品でした。



 ところで、あとがきを読むと、本作を作り上げるのに、高村薫さんに大阪取材に同行してもらったり、東野圭吾さんから、大阪弁会話のアドバイスを貰ったと書いてありました。

 著名な作家同士でも交流はあるのですね~。

 東野氏の『黒笑小説』を読んだ後だったので、著名な作家間は結構ギスギスしてるのかなと思っていたものですから意外でした(笑)。





火車 (新潮文庫)
新潮社
宮部 みゆき


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この記事へのコメント

2011年01月04日 02:05
遅くなりましたが
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
たくさんの素敵な本、面白い本・・・・・など
今年も期待しています。
2011年01月04日 06:35
はじめまして!
「火車」は最近読んだばかり!カード地獄、自己破産の果てに。。。かなり怖いお話でした。

気持ち玉有難うございました。とても嬉しかったです。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします!
2011年01月04日 09:27
遥か昔、初めて読んだ宮部みゆきの本でした。これ以降、彼女の作品を読み続けるきっかけになりました。
2011年01月04日 19:04
宮部みゆきはけっこうわが本棚にもありますが、これはないですね(^^ゞ
この人の書く時代ものもわりと好きです(*^_^*)
まさにタイトルどおり、火の車なお話なんですね。。。
2011年01月04日 23:25
yachiさん、あけましておめでとうございます。

こちらこそどうぞ宜しくお願いします!
2011年01月04日 23:26
黎明さん、あけましておめでとうございます。

こちらこそ、コメントをいただきましてありがとうございます。
カード地獄は恐ろしいですね~。私はキャッシングは外してあります(笑)。
2011年01月04日 23:29
健康法師さん、あけましておめでとうございます。
コメントいただきましてありがとうございました。

宮部さんの作品でオススメがありましたらご教示いただけると嬉しいです。
今年もどうぞ宜しくお願いします。
2011年01月04日 23:29
キーブーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
時代物も面白いですよね~。
はい、タイトルどおりの話でした(笑)。
2011年01月05日 00:08
この本は、3回くらい読み返しています。
なかなかストーリー展開も面白くて、楽しめました。
私は、大阪球場が出てくるところと、彼女の母親が登場するシーンが好きですね。
2011年01月05日 00:18
今年も宜しくお願い致します。
気持玉ありがとうございました。
この本、かなり以前に読んでおもしろかった
記憶が…忘れていたのを思い出しました。
また読んでみようかな??
2011年01月05日 00:30
かわいさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

大阪球場の住宅展示場のシーンですね。
大阪球場って懐かしいです。ふと思い出しましたが、南海球団に所属していた選手もみんな現役を引退してしまいましたね~。何か寂しいです。
2011年01月05日 00:31
まっちょさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
こちらこそどうぞ宜しくお願いします!
2011年01月05日 09:59
火車はずっと以前読んだことがあります。
怖い話でした。
今年もよろしくお願いします。
2011年01月05日 22:16
ポン太さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

ずっと昔に読んでおられる方が多いようですね~。

今年も宜しくお願いします!
2011年01月18日 22:54
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
今ごろですが、宮部みゆきさんと高村薫さんは才女、『火車』『模倣犯』『マークスの山』などは上手過ぎて、そらおそろしくて、うなされそうでした、小心者の私は
2011年01月18日 23:43
メロンパンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご紹介ありがとうございます!高村さんの作品は何気に未読なのですよね~。『マークスの山』をチェックします!
2012年01月10日 22:51
「火車」は、10年以上前に友人から借りて読みました。
読み応えのある、重厚感あるストーリーでした。
2012年01月11日 23:36
亜子さん、こんばんは。
コメントいただきましてありがとうございます。
過去記事をご覧いただいてありがとうございます。
重厚感もあり、おなかにもズッシリと来る重た~~い感じもあり・・・本作は印象の強い作品でした。

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