『探偵ガリレオ』(東野圭吾 / 文春文庫) : 感想

本作は、天才物理学者・湯川学が活躍するガリレオシリーズ第1作目。

以下の5編の短編が収められています。

第1章 : 燃える(もえる)

第2章 : 転写る(うつる)

第3章 : 壊死る(くさる)

第4章 : 爆ぜる(はぜる)

第5章 : 離脱る(ぬける)


一番印象的だったのは、第1章で湯川が登場したシーンですね。
ここから始まったのかあ、という感慨がありました。

好きな話としても、第1章でしょうか。

ちょっと切ないところがあるところが私好みです。
突然、若者の後頭部が燃え上がったのにはビックリしましたが、派手な演出があると切ないシーンが際立ちますよね。


全体的には、ちょっと前に読んだ『ガリレオの苦悩』に比べると切なさが弱め。

本作の湯川は、まだ警察に協力的な感じがします。

この時点ではまだ大してこき使われていないからでしょうか(笑)。


「第4章 爆ぜる」は、海が爆発するところが強烈なインパクトでした。

4章の爆発を含め、こんなことホントに起こるの?!という科学的現象盛りだくさんです。

作者の東野圭吾氏は、マニアックでもいいから科学を使ったミステリを書きたいと考えておられたそうで、本作は正にマニアックな科学現象を満載の作品だと思います。


解説の佐野史郎さんもおっしゃっていましたが、映像になったらどんなにすごいのかというシーンが数多くあり、情景が鮮やかに浮かびます。

私の場合、昨日は全編どんよりとした『白夜行』を読んでいましたから、それとの対比でかなり鮮やかでした(笑)。


重厚な大作も好きですが、こういう気楽に読める短編もやっぱりいいですね。
焼肉を食べ過ぎた翌日に、そうめんをすすっているような感じで。





○ リンク : 「ガリレオ」シリーズ


『予知夢』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201101/article_20.html

『容疑者Xの献身』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201011/article_13.html

『ガリレオの苦悩』(東野圭吾 / 文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_2.html

『聖女の救済』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_11.html

『真夏の方程式』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201110/article_26.html

『虚像の道化師 ガリレオ7』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201211/article_27.html

『禁断の魔術 ガリレオ8』 (文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201212/article_18.html



探偵ガリレオ (文春文庫)
文藝春秋
東野 圭吾


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この記事へのコメント

2010年12月11日 19:26
気持玉ありがとうございます。

私もこの本は買って読みました。
ドラマを見た後にですが・・・
面白いですよね!!

今度、新作の「白銀ジャック」を
買う予定です。
2010年12月11日 23:04
このシリーズ、東野さんの理系やエンジニアの経験、知識が豊富に入っていますよね。話もロジックで緻密ですが、それにとどまらず、さらにそこに『えっ』と思わせるような展開も入れてますよね。さすがです。それと、『湯川さんのコーヒー』はいいですね(^_^)
2010年12月12日 18:15
びぶさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

ドラマは未見なのですが・・・・・・映像になったのも見たかったですね。画にすると映えそうですし。

「白銀ジャック」は近所で売り切れているので、入荷待ちです。こちらも楽しみです。
積み本が増えてしまってスペースが苦しいですが(笑)。
2010年12月12日 18:18
たかじいさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

湯川先生のコーヒーですか(笑)。洗ったとも思えないマグカップで飲むインスタントコーヒー・・・・・・湯川先生が出してくれたものなら何でもいただきます、はい(笑)。

おっしゃるとおり「え?!」って展開がいいですよねえ。
まだガリレオシリーズは未読のものが残っているので楽しみです。

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