『図書館戦争』(有川浩):感想

 有川浩さんと言えば、今年は『阪急電車』の映画化も決まり、売れっ子作家の仲間入りを果たしていますよね。
 本作は、甘~~い感じの著作が多い印象のある有川浩さんの作品の中で、ハードボイルド(?)+ちょい甘な感じの作品となっています(なお、別冊は激甘)。


 さて。


 図書館に張ってあるポスターの中で、「図書館の自由に関する宣言」というものをご覧になったことはありますか?
 私自身は、本作を読むまでは気にも留めていなかったのですが、気をつけてみるとどこの図書館でも張ってあるのですよね。


 本作は、「図書館の自由に関する宣言法」(※実在の「図書館の自由に関する宣言」を改変した内容)を旗印に、規制当局(メディア良化委員会や良化特務機関)の検閲や不当な干渉に抗い、図書館の自由を守るために戦う物語です。


 主人公である笠原郁は、図書館に隣接する関東図書隊に所属する新米隊員であり、厳しい教官である堂上篤に鍛えられ、仲間と共に成長していきます。
 この構図はまさに・・・私には「スチュワーデス物語」を思い出させます(笑)。


 様々な陰謀や抗争に耐え抜き、郁と堂上は、図書隊は、そして国民は、図書館の自由を勝ち取れるのか!?

 
 ・・・といったことを軸にストーリーが展開します。


 なお、「図書隊」とは、図書館が「図書館の自由に関する宣言法」を根拠法として、これまた「メディア良化法」を根拠法として設立された「良化特務機関」に対抗するため設立された、武装化防衛組織です。


 対立の構図を簡単に書くと・・・・・・

 メディア良化委員会、良化特務機関  vs  図書館、図書隊

 メディア良化法  vs 図書館の自由に関する宣言法

 公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる  vs 表現の自由

 
 最初は、図書隊なんてすげえ設定やなあとか思っていたのですが、もうすぐに憧れの目で玄田三監殿を見る自分がいました。男の中の男だ~。 


 堂上教官と笠原郁の関係も物語開始時から変化していくことになりますが、最初の頃は微笑ましくていいんです。親のような目で見守ってしまいます。

 しかし、別冊になるともう甘甘状態。作者もおっしゃっていますが、ラブ度の高さが苦手な方は別冊は避けた方がいいかも(笑)。

 別冊も合わせてシリーズ6冊まとめて読んだのですが(超寝不足)、別冊の甘さでトドメを刺されました。お腹いっぱいです。もうラブは当分いいや、というくらい(笑)。

 
 文調は軽めで読みやすく、辛い状況の中でも前向きな郁とそれを陰日なたから支える堂上の姿を見ていると、続きが気になって一気に読み切ってしまいました。


 図書館に行こうかなという気にさせる作品だと思います。とりあえずポスターは確認しておこうと(笑)。


○ 図書館戦争シリーズ

『図書館戦争』 (メディアワークス、2006年)
『図書館内乱』 (メディアワークス、2006年)
『図書館危機』 (メディアワークス、2007年)
『図書館革命』 (メディアワークス、2007年)
『別冊 図書館戦争 I』 (アスキー・メディアワークス、2008年)
『別冊 図書館戦争 II』 (アスキー・メディアワークス、2008年)



図書館戦争
メディアワークス
有川 浩


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この記事へのコメント

2010年12月08日 22:47
こんばんわ^^
この作品レンタルビデオで見つけて
アニメでみました^^
うんうん!面白かったですよ^^
確かにシュチュワーデス物語みたいでしたね^^!
ラブラブ度もくどくなく程よい感じでした^^
2010年12月08日 22:52
xkorosukexさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

程よいラブですか!いいですねえ。
付かず離れずの頃がいちばん読んでいてやきもきしたような・・・・・・早くくっついちゃえよ、お前ら、みたいな(笑)。
2010年12月08日 22:56
こんばんは!
その作品、積読の下の方にあります・・・。
上の方のコメントによると、レンタルビデオがあるんですね。
ビデオで見ようかな。
「図書館の自由に関する宣言」については学習したことがあり知っていました。
と言うか、あまり公共図書館を使わないのですが、多少は関係する仕事をしています。
よしっ!仕事と称して、そのビデオを手にいれようかな。
2010年12月08日 23:09
けいここさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

下の方ですか・・・(笑)。この本は分厚いからかさばってそうですね(笑)。

私は「図書館の自由に関する宣言」なんてこの本を読むまで知りませんでした。学習した機会もあったのかもしれませんが、全く頭の片隅にもなく・・・・・・。

仕事と称して(笑)見事ビデオを手に入れることができましたら、是非感想を教えてください。
2010年12月10日 16:37
はじめまして。元気玉(と勝手に呼んでいます)ありがとうございました。有川浩の作品は「フリーター…」と「阪急電車」しかまだ読んでいませんが、旦那さまの本棚には着々と増殖しています。ので、時間があれば是非読んでみたいです。息子2号がいま「キケン」を読んでいます。内容をつまんで話してくれるので(親子で)たまに読んだ気になってしまいます
東野圭吾に関しては、ストーリーは知っているけど、よく考えたら自分では一冊も読んでいません。「この本は面白かったよ」で始まる会話のせいですね……
2010年12月11日 02:21
nicomamaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

ご家族で読書されているなんて羨ましい!
我が家では本の話をする相手がいません・・・・・・(涙)。
2010年12月12日 01:24
いつも、気持玉ありがとうございます。
自分は、有川浩さんの中でも「図書館戦争シリーズ」大好きです。
別冊以外は、全巻持っています。
本好きの自分は、何度読んでも郁に気持ちこめて読んでしまいます。
「本を守りたい」っていう考えは、自分は大好きです。
この作品は、恋あり戦い有りの面白い作品だと思います。
ちなみに、自分は有川浩さんの作品は図書館シリーズ以外は、「キケン」「空の中」「塩の街」「クジラの彼」「阪急電車」「植物図鑑」「レインツリーの国」「シアター!」を持ってます、どれも読みやすくて、良い話ですよ。
自分も、家族で本をよく読むのは自分だけなので、友人だけが話し相手です。
2010年12月12日 18:23
来花さんこんばんは。コメントありがとうございます。

「本を守りたい」という気持ちがビシビシ伝わってきますよねー。

私は有川さんの作品はまだほとんど読んでいないので、ご紹介いただいたものも是非読んでみたいと思います。ありがとうございました。

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