『聖女の救済』(東野圭吾 /文藝春秋) : 感想

子供を望む夫。子供を産めない妻。身篭ることが条件の結婚のタイムリミットは1年間-----。

リミットが近づいた頃、夫は別れを切り出し、妻は帰郷する。

そして、夫は毒殺体として発見される。

浮かび上がる容疑者は、妻と、自らの弟子であり、そして夫の愛人であった女。

妻は、夫の子を身篭る女を労わり、女に降りかかる容疑を晴らそうとする。

毒殺の経路は不明。
容疑者のアリバイは完璧。

その完全犯罪トリックに、ガリレオ先生こと湯川准教授が挑む------


・・・・・・といった感じのお話なのですが、被害者の妻である綾音さんの聖女ぶりは徹底していて、露骨に怪しさを際立たせています。

ただ、反対に、怪しい雰囲気があり過ぎるので、逆に犯人ぽくありません。


読み進めるうちに、妻、愛人、顧問弁護士・・・・・・序盤で出てくる誰もが怪しく感じてきてしまいます。翻弄される私(笑)。

タイトルは『聖女の救済』という何だか深そうなものが付いていますが、本作は、いったい誰が真犯人なのか、トリックは何か・・・・・・という、どちらかと言えばオーソドックスな、謎を楽しむタイプの作品かなと感じました。


綾音の「徳性」に感化されてしまったのか、綾音に対しては普段の鋭さが微妙に出せない草薙刑事の様子が印象的でした。
それを恋と勝手に断言した内海刑事も強引ですが、そのおかげで湯川が事件に興味を持ったのですからお手柄です(笑)。



湯川先生が推理した殺害方法は、「虚数解」。


そんなこと言われたって、草薙刑事には何のことやら・・・・・・(笑)。

天才の言うことは一癖も二癖もありますが、それがまた魅力なんですよね。

一番驚いたのは、研究室にコーヒーメーカーが導入されたことです!
インスタントコーヒーの味が出せないことが欠点、というのも湯川センセらしい。

そのうち壊れてしまってインスタントコーヒーに戻りそうですよね(笑)。





○ リンク : 「ガリレオ」シリーズ

『探偵ガリレオ』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_8.html

『予知夢』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201101/article_20.html

『容疑者Xの献身』(文春文庫)
http://kemochime.at.webry.info/201011/article_13.html

『ガリレオの苦悩』(東野圭吾 / 文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201012/article_2.html

『真夏の方程式』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201110/article_26.html

『虚像の道化師 ガリレオ7』(文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201211/article_27.html

『禁断の魔術 ガリレオ8』 (文藝春秋)
http://kemochime.at.webry.info/201212/article_18.html





聖女の救済
文藝春秋
東野 圭吾


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この記事へのコメント

2010年12月13日 23:45
(°0°)びっくりです。なんと、コーヒーメーカーですか。
このシリーズ読んでないんで、コーヒーメーカーの所はぜったい読まなきゃいけませんね(^_^)
でも、インスタントコーヒーの味=湯川センセですよね。
2010年12月14日 00:21
たかじいさん、コメントありがとうございます。

そこだけは是非読んでください。
私もそこだけは3回読みました(笑)。
2010年12月15日 12:41
初めまして。気持ち玉ありがとうございました。
沢山本を読まれていますね~。すごいです
2010年12月15日 19:39
はじめまして。
気持ち玉ありがとうございます。
私も図書館は大好きです。
2010年12月16日 00:18
おばちゃんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本を読んでいるときだけ?が幸せなひと時でして(笑)。
2010年12月16日 00:21
ポン太さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

図書館が好きとおっしゃっていただけるととても嬉しいです。いや、図書館関係者でも何でもないのですけどね(笑)。

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