『落合博満 変人の研究』(ねじめ正一 / 新潮社):感想

 あのねじめ正一氏の書く本だから、ひねくれた落合論が展開されるかと思っていたら、初っ端から驚きの落合讃歌。


 本作は、江夏豊氏、豊田泰光氏らとの対談形式で、落合博満という男を語ります。


 ねじめ氏が落合を誉めるようなことを言っても、江夏氏も豊田氏も同意してくれない(笑)。

 でも、キライじゃないという。ただ、「あの方」との比較の問題として。

 あの方との比較でかよ・・・・・・(笑)。


 しかしすごい人を対談相手に選んだもんです。歯に衣着せるような方たちじゃないですよ。

 だからこそ描かれる真実を狙ったということなのかもしれません。


その他の作家さんらとの対談は、落合肯定なトーンで話が綴られています。


ねじめ氏自身は、元々巨人ファンで長嶋ファン。

 落合なんて、好きである訳ないし、興味もなかったそうですが、そんな氏が、落合博満に魅せられていく過程がとても興味深いものでした。
 ひょっとして、落合が長嶋信者だからってだけじゃないですよね(笑)?


お膝元・名古屋市の中日ファンからも嫌われている落合、勿論中日OBからも嫌われている落合、当然世論からも嫌われている落合・・・。

孤高というか、孤立無援の落合を支える家族、白井オーナー、故・稲尾和久氏そして長嶋さんへの思い。

描写を通じて、ねじめさんの落合監督への思いがすごく伝わります。



 この本は、2008年のシーズン前に書かれたものですが、当時と今の落合監督のスタンスや采配が全く変わっていないのがさすが落合。

嫌われ方も変わっていません(笑)。


 私の周りもアンチ落合だらけですよ。落合監督が批判されるごとに、いちいち擁護するのがめんどくさくなる程に(笑)。


巻頭の「落合伝説」に書かれているような話をしても、みんな、フーン、としか言ってくれないし。
巻末の「落合語録」に書いてあるような、落合の面白味とか深みを話しても聞いてももらえません(笑)。


 そして、周りがボロクソ言うのが、「山井投手の完全試合目前降板」。
 本作中でも何度も取り上げられています。

 いろいろ事情もあったようですが、あんなことするのは落合くらいでしょう。世論は完全に敵。

 私は山井投手への愛が足りないのか、勝って良かったという気持ちの方が強かった記憶があります。

 まあ、普通は続投ですよねえ。
 ホントにマメが潰れてひどかったのかもしれませんが。



私自身、落合が巨人にFA移籍したときは、この野郎!と思いましたし、あの10・8決戦で今中投手からホームラン打ちやがったり、タイムリーまで打ちやがったときは、絶対許さねえ!って思ったりしましたが、ドラゴンズの監督になってからは落合支持者です(笑)。単純なもんで。

 まあ、あの戦力で優勝させられるのって落合監督だけだと思うのですよね。


 これからも賛否両論、いや、批判の方が多いであろう落合氏ですが、こういう肯定的な捉え方もあるということで、アンチ落合の方にも読んでいただきたいですね……。

 無理ですかね……。
 周りのアンチ落合に見せたら、見ただけで機嫌悪くなってしまいましたし・・・・・・。


 落合ファンの方なら、批判されるのは慣れているでしょうから、全編安心して読めますよ。

 シーズンオフのこの時期、今シーズンを振り返りながらご一読されるのはいかがでしょうか。



落合博満 変人の研究
新潮社
ねじめ 正一


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この記事へのコメント

2010年11月16日 22:27
こんばんは!
ねじめさんの本、以前に読みました。
監督への思いが伝わってくる本でしたね。
最近ではテリー伊藤さんの『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』もありますね。
これも監督にベタ惚れの本で、アンチ監督本と勘違いして手にとった人たちが腹を立てていました(笑)。
2007年の日本一への継投の時はナゴドにいましたが、スタンドのファンは一瞬とまどったものの継投を受入れ、山井投手にも岩瀬投手にも大きな拍手を送っていました。
監督を好きか嫌いかを別にして、ドラゴンズファンにとってはあの継投は否定されるものではなかったと思っています。
2010年11月16日 22:34
けいここさん、コメントありがとうございます。

あの試合を生でご覧になられていたのですか!!!

羨ましいです・・・・・・確かあの時、岩瀬コールが起こりましたよね?ドラファンは継投を受け入れたんだって何となく嬉しくなった記憶があります。
記憶が美化されちゃってるんで(笑)、違うかもしれませんが。
テリーさんの本も近いうちに読もうと思います。
2010年11月16日 23:52
テリーさんといい、ねじめさんといい、熱烈な読売ファンですよね。
そろそろ欲しいんじゃないんですか?
落合監督のような人が、Gにも…。

山井の降板は、当たり前だったと思います。
冷静に見ていました。
1-0でした!
1発ホームランで同点の場面でしたから…。
1ヒットが命取りです。
あのときの岩瀬は抜群の安定感でしたからね。
2010年11月17日 00:05
かわいさん、コメントありがとうございます。

あの頃の岩瀬投手はすごかったですよね・・・・・・(遠い目)。

やはりドラファンはあの交代を普通に受け入れている方が多いんですね。自分だけではなくてほっとしました(笑)。周りがみんなアンチ中日、アンチ落合なんで・・・・・・中日なんて地味なチームを目の敵にすんなよーって感じですよ。

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