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なぜここまで円高が続くのか、この傾向は止まらないのか。 為替相場を読み切るのは非常に難しく、またそもそも為替相場のメカニズム自体が難解です。 本書では、その変動メカニズムや「本当の」変動要因についてなるべくわかりやすく解説しようとした本です。 著者は、日銀からJPモルガン・チェース銀行に移られ、現在は同行の債権為替調査部長を務めておられる方です。 というわけで、当局目線と民間目線からの分析ということで、実務に即した解説が期待できます。 しかし……解説本の著者が、「なるべくわかりやすく」という留保を付けてしまうのですから、やはり簡単に理解するのは難しいんだろなと思います(笑)。 よく、「これだけ見ていれば為替はわかるというものはないか」等というような質問をされるそうですが、とても要因を一つに絞れるものではないそうです。 最初にそう念押しされてから、解説スタートです! 複雑なメカニズムではありますが、「円高と円安」について作者が強く注意を促していたこと、すなわち誤解が多いところは…・・・ 日本は国力が弱いから円は弱くなる、なんてことはない。国力は関係ない。 人口が減少しているから円は弱くなる、なんてことはない。人口減少なんて関係ない。 他に投資先がないから消去法的に円が買われているわけではない。 景気が悪いと円安になるのではない、景気が良いと円安になる。 ……などなどのことでした。これらについての説明はなるほどなと思えるものでしたが、理屈は丹念に読まないとしっかりと理解できませんでした(笑)。 でも、私の周りの専門家に言わせると、だいぶはしょって平易に書いてると言ってました〜。 円売り介入には実効性はないというのは、何となくそう思っていましたが、やはりそうなんですかねえ。 巨大なマーケットを操作なんてできないと。 去年の8月は4兆円もつっこんだのに3日で相場が戻ってしまいましたものね……国の借金がまた増えただけなのか……。いや、そうではないと信じたい・・・・・・。 さてさて、その他いろいろ解説されていますが、章立てを挙げておきますと…… 第1章 円高と円安---その本質を理解する 第2章 為替の市場とはどんなところか 第3章 国力が為替相場を決めるわけではない 第4章 円に買われる理由などいらない 第5章 強い雇用統計で売られるドル 第6章 米ドルは最弱通貨 第7章 米金利が下落すると円高になる 第8章 介入で「円安誘導」などできない 第9章 「対米ドル」相場一辺倒の時代は終わった ……となっています。 為替相場について理解が進んだように思って(そう信じて)いますが(笑)、やはり難しいですね。 更に理解を深めるには、やはり日々のマーケットの動きも常に追っていく必要がありそうです。 「もっともらしい解説にだまされてはいけない」、要するにしっかりと正しく分析しろというのは為替に限らず全てについて言えることですよね。 それについては、改めて感じました。 さらっと読んだくらいでは理解しきれませんが、ゆっくりちゃんと読めば理解できる本だったのは嬉しいです。 経済関係の本は、しっかり読んだつもりでもよくわからないものが多いですから。 あ、単に私の理解力の問題ですね、ハイ(笑)。 |
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